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2006年07月12日
資生堂「TSUBAKI」が証明したAIDMAの法則 / mochino

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久しぶりに広告業界が湧き上がった資生堂さんのシャンプー「TSUBAKI」のBIGキャンペーンについて、ブランドマネージャーの高津晶さんにお話をお聞きする機会がありました。

シャンプー市場は、今激戦です。
日本の女性は、それまで欧米女性の髪質にあこがれていたらしく、ラックスとパンテーンが巨大シェアを持っていました。
そこに、アジア女性の黒髪の美しさを見直そうと提案をした花王さんのアジエンスが爆発的なヒットとなり、世の女性は似合わない金髪からの脱却を図り、黒髪ブームまで起こしました。


そこで、いよいよ真打の登場です。
この先に、女性に対してどんな提案があっても、このシェア構造しばらく崩れないだろうと思っていたところ、「一瞬も一生も美しく」のブランドプロミスでおなじみの資生堂さんがやってくれました。

「日本の女性は、美しい」

これを言われたら、おしまいでしょ。
しかも、天下のSMAPに言われるんですよ。ねぇ。

私は、久しぶりに小躍りするほど爽快なコミュニケーションに出会いました。
日本の女性の「髪」は美しい
とは言っていません。

「日本の女性は、美しい」ですよ、みなさん。 ← ちょっとくどいですか?(笑
そして、あのそうそうたるメンバーの女優さんが10名以上も出てくると、男としても妙に納得感があるんですよね。女性の方もあのCMは好感度が高いですよね?
日本の女性に最高の賞賛を送っているのですから、最高のパーミッションマーケティングになりますよね。

企業は消費者に対して、競合もある中、どうやったら好意的にメッセージを受け止めてもらえるかを必死に考えています。今回のメッセージは、どこかの飲料会社のように、奇をてらうコミュニケーションばかり考えるのではなく、とてもストレートなメッセージだと思います。
まさに、ブランドプロミスを実現させるために、約束を守っているということになります。

ただ、現在トップシェアになった「TSUBAKI」ですが、現在は、トライアルユースなのかも知れません。1本使い終わった来月あたりから、リピートされるのか、ブランドスイッチされるのかの審判が下ります。商品の評価はそれからにしたいと思います。

さて、私がどうしてこんなにテンションが上がっているかといいますと、最近の広告業界が浮き足立っているからです。
ネットコミュニケーションが注目され、消費者の購買決定プロセスは、AIDMAからAISCEASに移行したと言われています。しかし、AISCEASは私自身が2004年5月に宣伝会議で発表したものですが、このblogでも何回か書いてあるように、AIDMAはまだ機能しているのです。

広告業界は、ネットコミュニケーションに取り組んでも採算が合いません。
手間がかかるだけで、利益が上がらないのです。
だからこそ、ネット専門の広告会社の事業が好調なのです。
もし、儲かる仕事なら、クライアントから商品キャンペーンを任されている電通・博報堂・ADKなどは、間違いなく真剣に取り組み、ネット専門の会社などが売上を伸ばせる環境にはないのです。

しかし、クライアントはネットキャンペーンも積極的に取り組むよう代理店に求めてきています。
また、最近はTVCMが効かないなどとも言われていました。
そんなことで、広告業界でもやもやした気分でいた人が多くいたことも事実です。

今回のTSUBAKIのキャンペーンは、50億という広告予算を投下し、しっかりAIDMAの法則が効くことを証明してくれました。
これで、広告代理店の皆さんは、少しは安心したことでしょう。

資生堂さんの調査によれば、消費者がブランドを「認知する接点」でテレビCMが97%・雑誌48%・サンプリング46%で、インターネットが出てくるのは16番目で20%です。
「興味がわく接点」では、テレビCM90%・雑誌広告40%・雑誌記事35%で10位の中にインターネットは出てきていません。
ブランドの「特徴を理解する接点」では、テレビCM70%・サンプリング35%・知人/友人の話33%の順になっており、Webサイトは11番目で20%です。

これで、店頭に大陳してあれば、AIDMAは成立します。
ただ、購買決定の接点は調査をしていないようなので、ここだけはある程度ネット広告も貢献していそうな気はします。

ネットの世界でご活躍されている方には、AISCEASはあくまでも機能価値の高い、車・PC・液晶テレビ・住宅などの商品にだけ効く法則だとご理解をいただきたいと思います。

また、広告代理店でご活躍されている方々には、かつて大もうけをしたTVCMを中心としたマスコミュニケーションは、情緒価値が高く、パリティの状態にある飲料やシャンプー・歯磨き・即席ラーメンなどには有効ですが、機能価値の高い商品は、ネットコミュニケーションを避けて通れない時代に来ていることをご理解いただければと思います。

最後に、このblogはクライアントの方々もご覧になっているので、誤解のないようにお伝えしておきますが、弊社はWebサイトの企画・構築などが決して儲からないとは思っておりません。(汗
いつも、とても感謝をしております。
こんな中小企業の会社は、それだけで人並みの生活はしてゆけますので。

でも、もちろんCM制作や媒体購入も得意ですので、ご遠慮なくご発注ください。
お待ちしております。\(^o^)/

18:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月02日
サイトの本質と公開してからの使命 / mochino

6月30日にフランスベッドメディカルサービス(株)様の「みんなのえがお」という子どもの介護用品専門サイトを立ち上げました。その関係から、本日、サンシャインシティで行われた子ども専用の介護用品展示会に行ってきました。


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そこでは、昨日は5000人、今日は3000人ものお父さん・お母さん・体に障害をもつ子どもとその兄弟の子どもたちが参加していました。

補助器具をつけて、自分の足で歩こうとする3歳くらいの男の子や、今までの車椅子より快適になったちょっと大きめな車椅子に座ってご機嫌な5歳くらいの女の子など、たくさんの子どもたちに出会うことができました。

ここには、不思議と切羽詰った悲しそうな顔はありません。「みんなが笑顔」なんです。
それは、ここにある最新鋭の介護用品を使えば、今の生活よりきっと良くなると誰もが信じているからでしょう。

今までは、軽度な症状から重度まで5段階の介護基準のすべてに保険が適用されてきましたが、今年4月の法改正で介護保険の基準が厳しくなり、軽度から3段階の人たちは、介護保険が受けられなくなりました。その結果、今まで介護ベッドや車椅子などを保険で使っていた人たちが、自分で買わなければならなくなったのです。

そんな背景から、フランスベッド様より、まずは子供用の介護用品のサイトを創ってほしいとの依頼が来ました。子供用介護用品のレンタルをしているのは、フランスベッド様だけなのです。

急遽の話でしたから、予算もほとんどありません。皆さんから見れば、機能もコンテンツもまだまだ課題だらけだと思われるでしょうが、たった2ヶ月で、予算のない中、知らない業界のサイトを立ち上げることは、さすがにタフな仕事でした。

私たちには、障害を持つお子様を持たれたご両親の気持ちがわかりません。

でも、間違っているのかもしれませんが、「お子さんとまた来たい」と思っていただけるようなサイトにしようと必死でした。
ですから、サイト自体の名前もあえて「みんなのえがお」としましたし、とても素敵な女の子の笑顔をトップに持ってきています。
また、イラストをあちこちにちりばめるなど、充分に配慮したつもりでした。

しかし、本日、はじめて実際にお子さんやご家族に触れ、足りないことがたくさん見えてきました。
障害を持つ子どものほとんどには、健常者の兄弟がいます。ふたりが仲良くおもちゃで遊んでいました。
ならば、ブラウザーは、そういうふたりが一緒に覗くのかも知れません。できれば、ふたりが楽しめるコンテンツを今後は検討したいと思います。

また、あるブースの壁にぎっしりと紙が貼られていました。これは、「皆さまのご要望」でした。 お母さんたちが、切羽詰った想いを必死に書き込んでいました。
私は、なにやら目頭が熱くなり、どうしようもなくなりました。

そこには、「子どもは成長するので、レンタルにしてほしい」(フランスベッドさんはやっていますが)とか「高額なので、しばらくは試してみたい」(これもあります)とか、「もっと子どもの介護用品を増やしてほしい」とか・・・・。
こんなにもたくさんの人たちが、情報を探しています。

たった2日前ですが、少しはお役に立てるサイトは公開しました。でも、あのお母さんたちは、どうやってこのサイトにたどり着いてくるのでしょう。簡単にオーバーチュアとかアドワーズとかを薦めている場合ではありません。
あの方々が検索しそうな言葉が、あの書き込みにたくさん入っていました。
私たちは、今までそこまで考えたでしょうか?

もちろん、プロなので、SEO・SEM対策は万全だと思っていました。でも、本当の消費者の声は、過去の検索数の事例や他社比較などから導き出したもの以外に、とても強いワードがあるはずです。
心の中にある検索ワードを引っ張り出さなくてはいけないと思います。
そうでなければ、あの人たちをこのサイトに誘導することはできません。

私は、Webサイトを仮想店舗だと捉えています。お母さんたちが、書き込みをできるシステムの提供や、新しい商品を瞬時にご案内できるblogなども搭載していかなければなりません。
そして、本気で、お母さんたちに、ここに有意義な情報がありますよと、気づいてもらわなければなりません。

サイトを創ることが、私たちの仕事ではありません。
サイトの中に、充分な情報を搭載し、その内容をなんとか伝えたい。 

それが私たちの仕事の本質だと思います。

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